【登録販売者】家庭でも役に立つ一般医薬品の知識を学ぶ資格取得のススメ【鍼灸師柔道整復師】


登録販売者とは

さて、みなさんは登録販売者という資格をご存知でしょうか?

ドラッグストアでレジの人の名札をみると「登録販売者」とあるのを見かけませんか?

これは一般医薬品の販売を行うための資格です。薬剤師が医薬品全般を取り扱えるのに対して、一般医薬品のなかでも第2類・第3類医薬品に限定して販売出来るのが登録販売者です。一般的には国家資格に分類されます。

薬局やドラッグストアで薬剤師さんが不在のときでも、一般医薬品の情報提供や販売ができる専門家としての役割を担っているのですね。

鍼灸院や整骨院では医薬品の処方はできません。しかし普段の臨床の中で患者さまから薬に関する質問も多く、ボクはそれにちゃんと答えられるような知識を得るため、またその知識の裏付けの為にも資格をとっておこうと考えました。

資格があれば条件を満たすのにハードルは高くなりますが、治療所と薬の販売店を併設して、漢方薬を販売できる鍼灸師なんかも目指せます。(治療所内では薬の販売はできません。)

ということでボクは昨年の試験で合格し、登録販売者の資格を取得しました。

そして造形作家Seikoは登録販売者。なんですw

登録販売者Seiko。じわじわくるw

1人で勉強するのもなんだか心細いし・・・ということで半ば強制的にSeikoの分も願書を提出しましたw

Seikoは大のクイズ好きなので喜んで勉強するだろうと思ったのです。資格を取得したからといってその仕事につく必要はないですし、普段の生活の中で必要な薬の知識として持っておくのにお勧めの資格ですからね。

 

登録販売者の受験資格

以前は受験するのに薬局やドラッグストア等での一定の実務経験が必要でしたが、2015年に撤廃され老若男女問わず誰にでも受験できる試験になりました。

ただし資格取得後は、薬剤師か店舗管理者・店舗代理者の要件を満たした登録販売者の管理・指導の下で2年間の販売の業務に携わらなくてはなりません。

ちなみにその間は、研修中の旨が分かるように「登録販売者(研修中)」といった文言を名札などに書いておく必要があります。なので「(研修中)」の名札をつけている人でもそこそこベテラン店員さんの可能性があります。

つまり、実務経験を満たさない2年間は薬剤師か店舗管理者・店舗代理者の要件を満たした登録販売者のもとでしかその業務を行うことができないのですね。

 

登録販売者試験の受け方

試験は各都道府県ごとに年一回実施されるため、会場や日程も異なります。

択一式。120問。240分。

合格ラインは全体の70%以上の正解率が目安で、合格率は50%ぐらいです。

5月下旬より願書受付が始まってますので、受験する各都道府県の試験日程を確認して願書申し込みをしてください。こちらをクリック

願書の受付は10日間ぐらいのところが多いので注意が必要です。

 

勉強の仕方

ボクはこのテキストを購入して、「7日間で受かるならそんなに勉強しなくてもいいや」と思っていました。一応、医療系の資格を持っているので基本的な解剖学や生理学は理解しているつもりでしたし、何より「7日間でうかる!」と書いてあったからですw

ボクは余裕をもって2週間前から勉強を始めました。最初の7日間でテキストを仕上げて、残りの7日間で過去問をしようと考えていたからです。

しかし、これが大きな大きな誤算でした。

結論から言うとこの7日間で受かる人とは、一日に8時間以上は集中して勉強する時間の作れる人、もしくは頭がものすごくいい人です。

テキストの内容自体はとてもわかりやすくまとめられていて勉強しやすいのですが、7日間で区切られている1日分のボリュームがなかなかあるのです。第1日目で「これヤバイ」と気づきました。全然勉強時間が足りないじゃないかw

第2日目、3日目と進むうちにだんだん薬の名前とか成分の暗記がメインになってくると弱気になって、万が一不合格だった場合を想定し「絶対落ちる」「仕事いそがしくて勉強間に合わない」と周囲に防衛線を張るようになります。 

そこから必死で薬の名前とか成分を覚えて、過去問をやる余裕などは微塵もありませんでした。しかも7日目が終わったところで、幻の8日目(付録)で漢方薬の登場です・・・ボクにとって一番必要だった漢方薬に関しては一切勉強できず切り捨てを余儀なくされましたw(試験後に勉強していますw)

Seikoは一見勉強しているようには見えませんでしたが、クイズ好きなので問題を出してあげると喜んで答えていました。どんどん出題をせまってくるので、ボクも出題するために勉強し、お互いにいい感じで学習できたと思います。そんなSeikoも時間が足りなくて漢方薬だけは覚えれなかったみたいです。

※仕事をしながら、隙間時間で勉強する方は少なくとも1~2か月ぐらい前から勉強を始めることをお勧めします。

 

試験当日の様子

ボクは兵庫県で申し込んだので、甲南大学の岡本キャンパスで受験しました。

資格試験はいろんな学校で受験できるので、各会場で学生気分を味わえるのも魅力ですね。たくさんの受験者でひしめき合っていました。

午前の試験が終わって、Seikoは「全然できなかった」「やっぱり漢方薬わからなかった」とうなだれていました。そのまま午後の試験も終わり、試験終了後には「絶対落ちた」「どうしよう恥ずかしい」と言っていたので励ましながら帰宅したのですが、自己採点してみるとなんと90%以上の正解率でした。しかも漢方薬の問題に関してはすべて正解していたという・・・さすがクイズ王。

おっそろしいw

 

まとめ

試験勉強は7日間では間に合いませんw

登録販売者は薬局やドラッグストアがあちこちに乱立し、ホームセンターやコンビニでも一般医薬品の販売がはじまっているので、これからますますニーズが高まる資格です。

家庭の中でも医薬品は密接にかかわってくるものなので、知識として勉強するためだけに資格取得を目指すのもいいと思います。資格取得後も更に勉強して医薬品の知識を深めることができるので、自身のモチベーションアップやスキルアップにもいいのではないでしょうか?

ボクのような治療家が試験に合格し登録販売者になっても、実際に店舗管理者になろうとすると2年間の実務経験が必要になります。なので薬の販売店を併設するには新たに店舗管理者を雇用しなければ難しいようです。しかし、臨床の中で必要な知識の裏付けとして必須な資格だと思いますので取得をおすすめします。

一般医薬品や漢方薬を取り扱う治療家を目指す学生さんは、学生の間に薬局やドラッグストアで実務経験をつむと、将来治療所を開業した際にすぐに薬の販売店を併設することが可能になりますよ。

ボクの場合はSeikoが資格を取得してくれたので、将来的にはボクが治療所で施術、登録販売者Seikoがとなりの薬の販売店「ドラッグストアSeiko」で作品を制作をしながら薬を販売するという構図ができあがるのかもしれませんねw

登録販売者SeikoのドラッグストアSeiko・・・じわじわきますねw

 

いぬくま!!