なぜ整骨院では署名を求められるの?ややこしい受領委任払い制度


Qoo
3月になったね。

3月といえば卒業のシーズン。

小学生の頃からうちの治療所で施術を受けていただいている患者さまが、この春大学を卒業して社会人になると報告してくれました。

治療を通じて未来を担う若者を応援できることは、大変ありがたいことです。

ボクもなにかを卒業して新しいことを始めようと考えたのですが、何も思い浮かびませんでした・・・。

さて、

整骨院(接骨院)で健康保険を使って施術を受け、こんな用紙に署名したことありませんか?

不特定の方が触れるボールペンは、消毒したものを使わなくてはならないこのご時世。

ゲンキ
ところで、何のために署名するのか知ってる?
Qoo
「ここに名前を書いて」だけ言われたなぁ。

実は整骨院の健康保険の取り扱いは、病院などの医療機関とは違うのです。

本来であれば患者さまは窓口で施術料金の全額を支払わなければなりません。

Qoo
じゃあ健康保険は使えないってこと?
ゲンキ
使えるけど手続きがややこしいんだ。

後日患者さま自身でややこしい書類を作成して、保険者に施術料金を請求しなければならないのです。

本来であれば・・・。

そこで、それらのややこしい手続きを整骨院の先生に委任するよ、ってのが上記の用紙で、

患者さまはこれに署名することによって、整骨院の窓口で施術料金の負担分を支払うだけでよくなるのです。

これが「受領委任払い」っていう制度なんですね。

この受領委任の仕組みや署名の必要性を患者さまに説明しない施術所も多く、水増し請求などの違法行為の一因となると問題にもなっています。

我々も誤解のないように署名をいただくように努力していますが、患者さまにおかれても不安な場合は説明を求めるなども必要だと思います。

ゲンキ
ややこしくてごめんなさい。
Qoo
だから署名が必要だったんだね!

 

いぬくま!