春のクワガタ探し体験記
クワガタ探しに行った結果、まさかのオチ

3月某日「啓蟄(けいちつ)」
冬眠していた虫たちが、春の陽気に誘われて土から出てくる頃。
のはず。
「これは行くしかない」
そう思った僕は、息子と一緒に里山へ向かったのです。
目的はただひとつ。
クワガタの幼虫探し。

朽木をひっくり返し、
腐葉土を掘り、
「どや!?」「ここにいそう!」
と、宝探し状態。
息子の目は期待でキラキラしているではないですか。
ところが――

全然いない。
蟻一匹すらいない。
啓蟄とは。
春の訪れとは。
虫たちよ、まだ出たないんか。
確かにまぁまぁ寒いのです。
里山は静まり返り、
聞こえるのは鳥の声と、
朽木を砕く「バキッ」という虚しい音だけ。
そんな中、
大きな朽木をひっくり返すと

「クワ!?」
ついに見つけた幼虫。
太さよし、色味よし、サイズ感よし。
さぁ閲覧注意ですよ~

来ました。
そうそうコレコレ。この感じ。
息子が土から幼虫を掘り出し、ついにゲット。
…と持ち帰って調べてみると。
カナブンの幼虫。
ちゃうねん。
君じゃないねん。
そうじゃないけど
こういう「思い通りにいかない感じ」も
親子の思い出としては満点ですよね。
実際に息子はカナブンでも十分喜んでいました。
たぶん将来、
クワガタが採れた日よりも
“カナブンだった日”のほうが記憶に残るはずですよね。
今年もまた、虫に振り回される季節が始まる
自然は予定通りにいかない。
だからおもしろい。
次こそはクワガタを――
そう思いながら、
今日も僕は朽木を腐葉土を眺めている。
ちなみに今回ゲットしたカナブンの幼虫、
しっかり育てる予定です。
それにしても、
そもそもこれはカナブンなのかハナムグリなのか。
実はクワガタなのかも。
期待と謎は深まるばかり。
いぬくま!