丹波篠山市で時間をつぶさないといけない用事があり、ちょうどお腹が空いていたので、美味しいうどんと評判の「風輪里」さんまで行きました。
市内中心地から、デカンショ街道を通って国道173号線に入り、北上するとあるのですが、残念ながらこの日は定休日だったのです。
失意のまま風輪里さんを通り過ぎ、次の信号で止まった時にふと「筱見(ささみ)四十八滝」という標識が目に入ってきました。
三重県にある「赤目四十八滝」は有名ですが、兵庫県にも「四十八滝」があるとは思いもしませんでした。
空腹はいつの間にかおさまり、気が付けば滝に向かってハンドルを切っていたのですw
目次
筱見四十八滝(ささみしじゅうはちたき)は48個の滝があるの?
四十八滝に向かう登山口へ
素朴な木の標識に従って進んでいくのですが、そちらの方面にはボク以外誰も向かっていません。
いまにも雨が降りそうな空が、不気味さを演出しています。
途中観音様があって、標識にはここを右折とあります。
うすうす気が付いていたのですが、そもそも滝を見に行くようなコンディションでもないし、勢いでハンドルを切ってしまいましたが、滝マニアでもありません。
これも何かの導きだと思い、思い切って奥へ進みます。
道が細くなり、謎の施設っぽい所を不審者っぽくキョロキョロしながら抜けていくと・・・
ここから先へ進んでいいものかと躊躇するような、少し荒れた路面になってきました。
でも、この目で四十八滝を確かめるまでは、もう戻れません。
やっぱり引き返そうと思ったところで、行き止まりまで来てしまいました。
ここが四十八滝へと向かう登山口のようです。
筱見(ささみ)四十八滝キャンプ場
行き止まりのこの広場は、キャンプ場でした。
案内図を見てみると、このあたりは「多紀連山O2の森」とあります。
出典:多紀連山-wikipedia
ここは多紀連山への登山口でもあるんですね。
東海道なら知っていますが、「丹波篠山五十三次」とはお初でございます。
四十八滝周回は2時間のハイキングコース
四十八滝周回コースは、約2時間のコースということで、内心ほっとしました。
この薄暗い山の中に入っていって、一人で滝を見るなんてコワくて無理です。
そんな時間もないので今日は、あきらめました。
というのも、駐車場が見当たらず、車を放置して山の中へ入ることができなかったのです。
後で調べてわかったのですが、このキャンプ場の広場こそが駐車してもいい場所だったみたいですね。
48個の滝があるの?
ところで「筱見(ささみ)四十八滝」が、ただの「筱見滝」だったら見向きもしなかったでしょう。
その名に恥じない立派な滝が、48個あることをどうしても期待してしまいます。
その答えは、この案内板にありました。
どうやら、48個の滝はなくて、8つの滝があるそうです。
その8つの滝が、始終(しじゅう)流れているので「四十八滝」という・・・。
それなら「始終八滝」にしといて欲しかったのは言うまでもありません。
出典:https://kitakinki.gr.jp/spot/1207
それは置いておいて、33mの壮観な「長滝」というものがあるそうですよ。
「筱見(ささみ)四十八滝」まとめ
行き当たりばったりで偶然見つけて、なんとなく入り口まで行ってみた「筱見(ささみ)四十八滝」、実は始終八滝でした。
この目では確かめていませんが、それは立派な滝だそうですよw
かつて、1997年にNHK連続テレビ小説で放送された『甘辛しゃん』では、ヒロインが篠山で生まれ育つという設定から、篠山で多くのシーンが撮影されたそうです。
筱見(ささみ)四十八滝は、そのヒロインとその義弟が通った滝として登場したという、ちょっとした逸話もあるんですよね。
ちなみに、約2時間の四十八滝周回コースは、途中に急峻な場所があるため、滝巡りの際は登山に適した服装や装備が必要とのことなので、行くときは気合いを入れて行ってみてくださいね。
いぬくま!