ドイツは、憲法によって動物の権利を保障する国という話は有名です。
17日付けのこのニュース・・・
出典:https://news.yahoo.co.jp
ついに政府によって、昆虫にまで保護法の制定を検討しているようです。
フランスでは同性婚家族の差別をなくすために、学校では「お父さん・お母さん」の呼称を廃止し、「親1・親2」と呼ぶ法案が通過したばかりです。
ドイツでは蚊を退治するとバッシングされ、農薬を使う農家が非難されるような社会になるのでしょうか?
道路や住宅建設のために更地をコンクリートで覆うことを禁止
昆虫にとって必要な緑や土。
「コンクリートで覆うなんてダメ!」というやさしさです。
昆虫が方向感覚を失ってしまわないように夜間の照明も制限
「飛んで火にいる夏の虫」ということわざがあるように、
昆虫は光に向かっていく習性があります。
夜間に昆虫がすすむべき道を間違わせないやさしさです。
環境保護協会と昆虫学者が警告
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現在、世界中の昆虫が劇的な減少率で個体数を減らしているそうです。
ドイツでは36,000種類を超える昆虫がいて、その多くが致命的な個体数の減少の危険にさらされているといいます。
農業を見直すべき?
昆虫減少の原因として・・・
- 集約農業や都市化に伴う生息地の消失
- 農薬や化学肥料による汚染
- 病原体や外来種などの生物学的要因
- 気候変動
という4つのポイントが指摘されています。
とりわけ、除草剤の主成分である「グリホサート」使用の削減は、人間への健康被害緩和はもちろん、昆虫の減少を緩和させるうえで議論の的になっています。
まとめ
生き物の権利が極論に走った話?
と最初は思いましたが、よくよく調べてみると結構深刻な状況みたいです。
多くの鳥類やハ虫類、魚類にとって昆虫は主な食料なので、昆虫の減少は結果的に、こうした生物の絶滅にもつながる可能性があります。
人間にとって大事な益虫が危険にさらされている中、一方では一部の害虫は環境の変化に適応し、数を増やすだろうとの指摘もあります。
昆虫保護法が制定されて、環境に適応した害虫が爆増するような気もしなくないですが、
この昆虫保護の観点は、地球レベルで取り組まなければならない問題だったりするんでしょうね・・・。
いぬくま!