治療所では、毎年この時期に実家の庭に自生しているスズランを患者さんにお配りしています。今年はあまり生えなかったようですね。
春の訪れを知らせてくれるスズラン。
スズランが患者さんを笑顔にしてくれます。20束ほど用意しましたがすぐになくなってしまいました。
小ぶりで可愛らしい真っ白な花。下を向いて咲いています。
花の香りがとてもさわやかで、葉の匂いも混ざって上品な気持ちにさせてくれますね。
綺麗な花にはトゲがある・・・ちなみにスズランにもなかなかの毒があるそうですよ。
どのような進化でそのフォルムになったのか、スズランの造形美にしばし見とれてしまいました。
Seikoのスケッチブックを覗くと色鉛筆で描かれた可愛いらしいスズランと、スズランの妖精の絵がありました。
スズランのもと、晴れた日にこの妖精が遊びに来るそうです。
本人曰く落書きらしいのですが・・・やはりスズランにインスピレーションを受けていたのですね。
この可愛い落書きがのちに様々な作品になっていくのでしょう。
それにしても自然の色彩、造形美は不思議でしかたありません。
花の豊かな色彩は人に深い癒しを与えてくれます。
自然の色彩から人は美意識を育て文化を形成させたのでしょう。
見るからに毒がありそうなカエル。そのメッセージは身体の色彩で表現されています。
治療所に飾ってあるこの作品は、2008年頃にSeikoが作成した色彩豊かな作品です。施術しながらよく見ているのですが、お花はもちろん、ゾウ、サカナ、トリ、チョウ、その他たくさんの生き物がイロトリドリに表現されて登場しています。
ボクはこの中の生き物の数を数えるのが、ちょっとした日課となっているのです・・・
ちなみに調子のいい日は、この中に24の生き物がいるのを確認することができるのですが、集中力が必要で毎日その数が変わりますw
多くのアーティストもそうだと思いますが、お花だけでなく様々な生き物や自然からインスピレーションをもらって作品に投影するのでしょう。
Seikoは自然や生き物の姿をそのまま表現するのではなく、Seikoの世界観をとおしてイロトリドリの新たな命を吹き込んでいます。
ボクはスズランといえばカット綿。自然からインスピレーションをうけても、消毒の際に使うスズラン社製の消毒用綿花が真っ先に思い浮かぶのですw
いぬくま!