宝塚市の桜の名所と穴場を記事にしようと調べていると、武田尾に「亦楽山荘(えきらくさんそう)」というエリアがあることを知りました。
そこは「桜の園」として有名な場所だったんですよね!
そもそも、JR福知山線では宝塚・生瀬・西宮名塩・武田尾・道場と続くので、武田尾はてっきり西宮市か神戸市北区だと思っていたんですw
そんな宝塚市の武田尾にある桜の名所、ものすごく気になっていたので、まだ開花は早そうでしたが行ってきました!
【桜の園】亦楽山荘(えきらくさんそう)に行ってきた!
亦楽山荘(えきらくさんそう)とは?
笹部氏はこの演習林に、中国の詩人・蘇東坡の漢詩『於潛令同年野翁亭』の一節から「亦楽山荘(えきらくさんそう)」と名付けたが、現在では「桜の園」として知られている。
出典:櫻守の会「亦楽山荘」
その昔、笹部新太郎という方が桜の研究をしていた場所なんですね。
1999年4月17日に宝塚市の里山公園としてオープンして、今年はちょうど20周年にあたるそうです。
ボランティアグループの「櫻守の会」が、里山の整備や啓発活動をされておられます。
亦楽山荘(えきらくさんそう)はどこにあるの?
所在地は宝塚市切畑長尾山。
JR武田尾駅と生瀬駅の間にある、廃線跡のハイキングコースの途中にあります。
武田尾駅から1350m、徒歩で15分ぐらいです。
武田尾の駐車場を利用できる?
電車を利用してJR武田尾駅からアクセスする方法もありますが、今回は愛犬Qooと一緒に行くので車を利用しました。
駐車場は駅の近くの有料駐車場しかないのでそこを利用します。
駅から少し進んだところにある、公衆トイレ周辺に駐車場があります。
契約枠と一時利用枠がありますね。
こちらに勝手に停めてはいけませんので、まずは武田尾駅に隣接している管理事務所へ向かいます。
ここで、料金を前払いすると駐車する場所を指定されるので、その番号のスペースに駐車します。
C-43を探して駐車しました。
一回の利用(終日)で500円です。
このとき、すでに時刻は16時ごろだったので管理人の方に「いまから?」と驚かれました。
「亦楽山荘に行くだけ」と伝えると、安心してもらえましたw
武田尾駅に駐車して生瀬駅まで電車で行って、生瀬駅から武田尾駅までの廃線跡をハイキング(所要時間2時間ぐらい)するのがおススメみたいです。
武庫川に沿って廃線跡に向かう
かつてこの武庫川に沿って単線の線路が敷かれていたそうです。
渓谷の自然美を鑑賞できる鉄道ルートとして愛されていた区間でしたが、1986年に福知山線の複線化に伴い廃線となりました。
しかし、この渓谷の美しさや貴重な廃線跡は人を魅了して止まず、現在では人気のハイキングコースとなっています。
駅前の整備された道を廃線跡方向に歩いていくと、新しいお店がありました。
生瀬駅から歩いてくると、ここが廃線跡のゴールとなるので休憩やお食事にいいですよね。
ちなみに、この周辺で食事ができるのはこちらだけみたいです。
ここからトイレはありません。
あと750m。
旧福知山線廃線跡を歩く
この橋を渡ると廃線跡に入ります。
案内図を見ると「さくらの名所」と書いてあります。
ここはやっぱり桜が多いんでしょうね。
しかし、桜の木はあるのですが、残念ながらまだ完全につぼみですw
あたりを見渡しても、桜が開花している気配はありませんでした・・・。
枕木があらわれました。
以前はこの上に線路が敷かれていたと思うと感慨深くなります。
トンネルは暗闇・・・。そりゃそうですよね。
ところどころに桜の案内板があります。
まだ半月早かったようです・・・。
このように色んな種類の桜が植えられてるのですね。
2つのトンネルをくぐる
さぁ、最初のトンネルです。
中は結構コワイです。先に出口が見えるのでなんとか気持ちを保てましたw
トンネルを抜けるとまたトンネルが・・・。
2つのトンネルを抜けると、亦楽山荘(えきらくさんそう)に到着です。
宝塚市里山公園「桜の園」の歩き方
亦楽山荘(えきらくさんそう)入口に到着!
意外と早くつきました。
ここから亦楽山荘(えきらくさんそう)内へ入って行きます。
つまり山の中へ入ります。
その前に記念撮影でしょう。
いよいよ桜の園へ
この階段をあがると亦楽山荘=桜の園に入ります。
ここを管理している「櫻守の会」のパンフレットがありました。
宝塚市の山手台・ゆずり葉の森・青葉台・武庫山の森などでも里山整備活動等をされているようです。
遊歩道は往復40分のコース
日没まであまり時間がないので「桜の道」という遊歩道を行ってみたいと思います。
所要時間は40分です。
マップを確認すると、桜坂・さくらの道・どんぐりの道・もみじの道というルートを通るようですね。
さぁ、行きましょう。
ここから山に入っていくのですが、歩きやすいように整備されています。
すべて「櫻守の会」によるものなのでしょうね。
苗も大切に植えられていました。
長く急な桜坂
これが桜坂という名の地獄坂w
結構つらい坂道です。
Qooには関係ないようで、引っ張ってくれるので助かります。
このあたりはヤマザクラが多く植えられています。
途中で木彫りのクマと出会いましたw
東屋に到着
桜坂・さくらの道を通って東屋までやってきました。
ここからは少し下っていく感じですね。
次はロックガーデンに向かいます。
もみじも多くて、秋は紅葉が美しいんでしょうね。
花は咲いていませんが、色んな種類の木々をみながら散策します。
ポツンと一軒家?
山の中を歩いていると、いきなり屋根が見えてきました。
だとしたら話が変わってきますw
一軒家にしては小さいです。
隔水亭と書いてありますね。
扉は施錠されていました。
どうやらここは笹部新太郎さんのサクラの研究室だったようです。
どんぐりの道~ロックガーデン
だんだん大きい岩が出てくるようになりました。
たぶんここがロックガーデンでしょうか?
沢なのかな?
もみじの道
もみじ林です。
地図によるとそろそろゴールですね。
ここでやっと桜?の開花した木と出会えました。
もう標識がどこ指しているのか判断できないぐらい消耗してしまいましたw
そう、気がつけば入り口まで戻ってきていました。
廃線跡ハイキング
ここから生瀬方面へ歩いていく方もいらっしゃいました。
ボクたちは武田尾方面へ戻ります。
国鉄時代の福知山線の跡地・・・。
武庫川の様子は昔から変わらないのだろうか・・・。
かつて線路があった道を歩くと、気分はまるでスタンドバイミー。
今風に言うとフォトジェニックな空間。
日が差し込んだら、神の祝福を感じずにいられないでしょう。
しかし、夜になると心霊スポットと化すでしょう。
つかの間妄想のあと、再び暗闇に吸い込まれそうになるトンネルと対峙します。
行きは暗いトンネルの中でも、Qooはどんどん前へ進む感じだったのですが、帰りはやたら慎重にゆっくり進むのです。
外の明かりでQooの姿が見えてくると、その理由がわかりました。
誰かが落としたおにぎりの包装を大事そうにくわえていたのでしたw
レンガ造りの古いトンネルですね。
大正ぐらいの建造物でしょうか?
個人的にここからのビューが一番のお気に入りです。
もう少ししたら桜のピンクで染まることでしょうね。
【桜の園】亦楽山荘(えきらくさんそう)まとめ
まだ武田尾の周辺は桜の見ごろではないみたいです。(3月31日)
これから色んな種類の桜が開花して見ごろを迎えるんでしょうね。
武田尾駅から亦楽山荘(えきらくさんそう)へは気楽に行ける距離でしたが、山を登るとなると結構ハードな感じがしました。
愛犬とも一緒に行けますが、トンネル内は暗いので注意が必要です。
人が多い時間帯は抱っこして歩くか、今回みたいに人の少ない早朝や夕方に行くのが無難だと思います。
最後は武田尾温泉で汗を流すといいですよね。
この橋を渡って右に1キロほど行くと温泉があります。
最後に橋から武庫川を眺めてみましょう。
この川辺にお店が連なってあって、川床みたいになってたような記憶が・・・。
歴史の詰まったこのあたりは、4月には様々な桜の表情を見せてくれることでしょうね。
いぬくま!