インドを旅行すると、ありとありゆる動物を目にすることになります。
駅であろうと街中であろうと、人間と動物が共存している様はまさにカオス。
たくさんの野良牛や野良犬が街中にいて、中には狂犬病をもったワンちゃんもいるそうです。
そんなインドの野良犬出身で、とんでもない逸材のワンちゃんがいるとニュースになっていました。
出典：https://www.dailymail.co.uk/
保護した野良犬を訓練したら、警察犬としてトップクラスの素質をもっていたのです。
目次
インドの野良犬
警察に保護された雑種犬のアシャ
出典：https://www.dailymail.co.uk/
インドの雑種犬のアシャ（Asha）は、約18か月前、西ベンガル警察の警察犬訓練施設の外で発見されました。
その時、アシャは生後5ヶ月。
西ベンガル警察の警官が、悪い子供たちのグループから逃げられず、石を投げられて哀れな状態だったアシャを見つけたのです。
インドのパリア犬とは？
アシャのようなインドや東南アジアなどに多くいる野良犬は、パリア犬といわれますが、一定の品種ではありません。
パリアとはヒンディー語で「宿無き者」を意味する言葉で、カーストの最下位である事も表している。
無駄の無いスリムな体型をしている。基本的にはなめらかなスムースコートで、脚は長い。マズルや顔つきは原始的で、日本犬のようなスピッツタイプに似た頭部を持つ。毛色、耳形、尾形はさまざまであるが、耳の形で最も多いのは折れ耳（ローズ耳）、尾の形で最も多いのは一重の飾り毛の少ない巻き尾であると調査によって判明している。平均的な大きさは中型犬と大型犬の中間である。
性格は本来用心深いのだが、人になれている犬が多く、中には全く見知らぬ人の前でごろりと寝転がりおなかを見せる犬もいる。丈夫で遺伝的な疾患はほとんど無く、寿命も長い。
引用：パリア犬-wikipedia
活発な性格と鋭い嗅覚
警察犬の訓練をうけるのは、訓練に適した純血種のみ。
当初、訓練施設の警官たちは保護したアシャをペットとして飼おうとします。
しかし、アシャは爆発物や薬物を探知する訓練を受ける、血統書つきのジャーマン・シェパードやラブラトールレトリバーと同じぐらいに、鼻が利くことがわかったのです。
そして雑種犬としては異例の、警察犬としての訓練が実験的に始まりました。
インドの厳しい警察犬のトレーニングを見事にクリア！
出典：https://www.dailymail.co.uk/
他の犬たちと訓練を始めたアシャは、最初は緊張していたようですが、周囲の人間がアシャを傷つけたりしないと信頼し始めると、着実に訓練の成果を出していきます。
他の訓練犬と同じように定期的なトレーニングテストに合格し、
6か月で爆発物を発見するための厳しい訓練を完了させました。
純血種より優れた能力をもつ雑種犬のアシャ
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いくつかの演習では、他の純血種の同級生よりも良いパフォーマンスを発揮します。
1メートルぐらいしかジャンプできないところ、アシャは2メートル近くの高さまでジャンプしてハードルを越えるなど、同級生よりも良い成績を残しました。
さらには、足が一番速かったのです。
まとめ
出典：https://www.dailymail.co.uk/
ヒンディー語で「希望」を意味する「Asha」。
アシャは総勢30頭からなるエリート精鋭部隊に、雑種犬としてはじめて配属されたそうです。
今後アシャのような雑種の野良犬が、警察部隊への編入が可能になるかどうかは政府次第ということ・・・。
西ベンガル警察とアシャの取り組みは、これから優秀な野良犬がチームに合流するきっかけになるかもしれません。
インド全土にたくさんいる野良犬の希望となればいいですよね。
いぬくま！