最初に知ったとき「サカナシッカン」とはいかがなもので、寂れた魚の博物館的なものかと思っていたのですが、
実は「ウォッチカン」という水族館と知り、なんてすばらしいネーミングセンスだと手のひらを返して興味を持ちました。
そう、魚をウォッチする館ということで天橋立の近くにあるんですよね。
丹後に水族館なんて聞いたことなかったのですが、知る人ぞ知るローカル水族館ということで、
天橋立観光の帰りに行ってきました。
魚っ知館の看板を目印に向かったのですが、近づくにつれてとても怪しい施設が見えてきてとても水族館があるようには思えません。
そして関西電力の「宮津エネルギー研究所」という場所に到着。
ここはもともと火力発電所として稼働していた施設で、現在は魚っ知館だけ稼働してるとのことです。
日本海側にある関電の施設は、ロケーションのいい場所にはそぐわない静かで巨大な建造物だったりするので、なんとも言えない不気味さがあるんですよね。
そんなことはどうでもよくて、はやく魚っ知館でお魚さんたちと会いたいではないですか。
イルカやアザラシさんとも会えると聞いているので、期待が高まります。
大人300円、小人150円。
やっぱり何かのマネーが動いているのではないかと勘ぐるぐらい、まずは入場料金の安さに驚かされます。
入場すると手作り感のある人のあたたかみを感じるお魚の紹介コーナーが出迎えてくれました。
平日でなのかお客さんはほとんどいません。
奥に進むとちゃんと大きな水槽があって、大きなお魚さんたちがゆっくりと泳いでいました。
「ちゃんと」は失礼ですが、ちゃんと水族館なのです。
大水槽の迫力に圧倒される息子・・・のはずでした。
水槽の中のお魚を不思議そうに見上げていましたが、目の前の展示パネルを剥がそうとするほうに時間を割いているようです。
それぞれの水槽で面白い視点からのお魚の紹介が特徴的で、イカしたアオリイカの水槽にはちょうど餌が投入されて、
息子が展示パネルに夢中になっているのと同じぐらい母親はガン見していました。
もう、ずっと見てました。
いつも食べる寿司ネタが魚を食べている。
よほど心に刺さったのでしょう。
さてと、
筒状の水槽の中で回遊するお魚、変わった形の海の生き物たち、
規模は小さいながらもたくさんの種類のお魚をウォッチできました。
水槽の中にあるクリスマスツリーを不思議そうに見上げる息子。
サンタコスをした飼育員さんによる水中餌やりショーなどもあるみたいです。
1歳児を解き放っても安全な施設のサイズ感、
お客さんが少ないというかいないので貸し切りということもあって、ゆっくりとお魚をウォッチすることができました。
そして、いつまでたってもイカの水槽に張り付いているSeikoをそっとしておいて、息子と外に出たのです。
あら、絶景。
ここからは無料エリアですが、まだまだウォッチは終わりません。
アザラシとイルカのコーナーがあり、時間が合えばちょっとした餌やりショーをウォッチすることもできるのです。
日本最大級のタッチングプールでは、お魚をウォッチだけでなくタッチすることも可能。
お魚に触れるのはコワイよね、と思っていたら既にお魚の大群に手を伸ばしている息子。
そういえば水が好きな子でした。
そんなこんなでコンパクトながらもしっかり楽しめる水族館で、子供向けとも言えますが大人もしっかりと満喫できる「魚っ知館」。
天橋立方面に観光に来るなら、ぜひ寄っておきたいスポットだと思います。
いぬくま!