8月19日は何の日でしょうか?
そうです、俳句の日です。
確かにw
でもほんとは何の日でしょうか?w
そうです、バイクの日です!!
バイク乗りならこの日はなんとかしてバイクに乗りたい・・・しかも今年は日曜日。全国各地でバイクのイベントが開催されているようです。
こんな日ですから、ボクのバイクヒストリーを語りたいと思いますw
今日は長くなりそうです・・・w
目次
ドラッグスターとの出会い
きっかけは当時愛読していた週刊少年マガジンの広告でした。
当時はちょうどアメリカンバイクブームで、国産メーカーがこぞってアメリカンタイプのバイクを世に出していた時期でした。
いまと比べると景気もよく、各バイクメーカーは広告をバンバンだしていたように覚えています。
その広告の中でも特にドラッグスターにアメリカを感じたゲンキ少年は、教習所に通い普通自動二輪免許を取得し、バイクショップへ向かいました。
そこではじめて実物でみたドラッグスターの衝撃はいまでも忘れられません。
きっとリア充な未来が開けるに違いない、そう思いました。
無事に納車し、当時はこのオレンジのバイクでどこまでも行けると思いましたが、あまりバイクで遠出をするという概念はなく、せいぜい自宅から100キロ圏内をずっと乗っていましたw
現在は日帰りでも500~600キロぐらいのツーリングをこなしますが、その頃はツーリングというよりか日常の足としてバイクと向き合ってたんですね。
いつかはハーレーダビットソン
ドラッグスターは400ccでしたが、エンジンの割には車格は大きく1000cc以上の風格はありました。
出典:GooBike
そのため信号待ちでよく「これってハーレー?」と聞かれ、それを否定するたびにドラッグスターへの気持ちが揺らぎはじめ、次第にハーレーへの憧れを漠然と抱き始めます。
ハーレーといえばこんな感じをイメージしがちですが
出典:VIRGIN HARLEY.com
ボクの憧れたハーレーはスポーツスターというモデルでした。
出典:VIRGIN HARLEY.com
当時の通勤路でいつもすれ違う黄色のスポーツスター。
いつしかこのバイクに恋するようになったボクはますます「いつかはハーレー」という気持ちになって行きます。
そんなときに突如友人がスポーツスターを購入したのです。
何度か一緒にツーリングをするうちに、ドラッグスターにはありえないエンジンの振動で車体がユッサユッサ揺れている現象がとにかくかっこよく見えたんですw
出典:VIRGIN HARLEY.com
国産車はいかに静寂性の向上や振動を減らす努力をしているのに、ハーレーは振動というか鼓動を独特の味わいとして大切にしていたのです・・・これがアメリカなのか!
やっと手に入れたインジェクションのスポーツスター
もちろんドラッグスターも素晴らしいバイクでしたが、友人のスポーツスターがうらやましすぎて行動に出ます。
しかしちょうど仕事が忙しい時期で、大型自動二輪免許を取得するのに1年。
免許をもうすぐ取得するかという時期に、タイミングよく治療所からほど近い場所にハーレーのディーラーができました。
患者さまの紹介もあってお昼休みに軽い気持ちで立ち寄った、そのディーラーで一目ぼれして契約したのがXL883、通称パパサンでした。
ボクが晴れて手に入れたスポーツスターは、2008年モデルのインジェクション車でした。
出典:VIRGIN HARLEY.com
スポーツスターは2004年にフルモデルチェンジして現在も販売されています。2007年にはキャブレターから全車インジェクションとなりました。
キャブレターがシンプルなアナログな構造で電気部品が一切使われていない燃料噴射装置なのに対して、インジェクションとはコンピューターによって様々な情報から電気的に制御する燃料噴射装置のことです。
暑さ寒さなどの環境に左右されることがなく、安定して燃料を送り出すことが可能で、メンテナンスをする必要もほとんどなく、手間もかかりません。
画像はHSRキャブレター。
このように、こと性能面に関しては、インジェクション車はキャブレター車に比べると圧倒的に優れた機構と言えるでしょう。
ドラッグスターはキャブレター車だったので、インジェクション車のセル一発でエンジンがかかることにびっくりしました。冬場の暖気も勝手にやってくれるし「ハーレーすげえっ」と思いました。
自分に無い物が欲しくなるのは人間の性・・・
友人のスポーツスターは現行モデルよりさらに古い20年以上前のモデル。
出典:VIRGIN HARLEY.com
冬場ではなかなかエンジンがかからなくて、始動時にチョークをひっぱりアクセルをひねり、信号待ちではよくエンストしてアイドリングを安定させるためにスクリューをいじっていました。
ボクの新車のスポーツスターは環境に左右されることなく、セルを押すだけで常に一定のリズムでエンジンは元気よく動き出しとても安定していました。燃費もよく故障もしません。
でも何故か友人の不安定な調子のハーレーが生きているようで、とてもかっこよく見えたのです。
いつしか友人のスポーツスターを再びとてもうらやましく感じている自分がいましたw
性能面でいうと完全に新車のインジェクション車が圧倒的に上です。
しかし、それ以上の価値がキャブレター車にはありました。
その辺が時代と退行していくのですが、4年目にして乗り換える決意をしました。
キャブレター車は燃費や排ガスなどの環境性能も低く、現在の排ガス規制のために、新車で手に入れることは不可能です。
なので中古車でしか手に入れる選択肢はありません。
どうせ中古車に乗り換えるならボクの生まれ年のバイクに乗り換えようと思いましたが、ビンテージハーレーは新車以上に高額です。しかもメンテナンスに自信がもてません。通勤でも使うので故障はちょっと・・・。
さらにボクのスポーツスターは「パパサン」といって昔からある伝統的な883ccという排気量のため少し非力さを感じていました。
ハーレーには大きく2種類のエンジンがあって、いわゆる一般的なハーレーが搭載しているビッグツインというエンジンと、スポーツスターのエンジン。
しかもどうせならビッグツインがいいw
辿りついた答えがダイナだった
その旨を要約してディーラーで相談すると、1週間後に該当の1台を見つけてきてくれましたw
ダイナスーパーグライドです。
2005年の最終キャブレター車。ダイナは2006年からインジェクション車になりました。
どうせ中古車になるなら一番新しいキャブレター車がいい。しかもビッグツインエンジン搭載の1450ccです。
しかも、ダイナはスポーツスターとも共通の部品も多く、ガソリンタンクをスポーツスターのタンクに変えたら一回り大きいスポーツスターに見えなくもありませんw
状態もかなりよく、不人気モデルゆえに値段もお手頃、スポーツスターも下取りが高額だったので断る理由は全くなく即決しましたw
諦めた生まれ年のハーレー・・・XLCH。
出典:freedom-vintagecycles.com
ちなみにガソリンタンクはこの生まれ年付近に販売されていたデザインをオマージュしてカスタムペイントを施しました。
現代風にリメイクされたレインボーカラー。これでいいんです!
現在に蘇ったXLCH、っぽいダイナw
しかしその系譜はしっかり受け継いでいます。
まとめ
キャブレター車のハーレー
生まれ年のハーレー
スポーツスター
ビッグツインエンジン
このすべての妥協点がこのダイナに詰まっていますw
結局は友人のキャブレターをいじる仕草がかっこよかったんですよね。
そもそも友人がかっこいいんです。まねしたかったんですw
そんな友人は早々とハーレーを卒業し、現在はインジェクションのトライアンフ乗りになってしまいましたw
確かにキャブレター車は不便で、エンジンも安定しない時もありますが、生き物のようなバイクの鼓動を感じることができます。
アナログゆえ多少のトラブルもなんとか動いてくれるのでかわいいものですw
そんなこんなで長くなりましたが、今日は8月19日バイクの日。
この歴史をつなぎ、想いの詰まったバイクで今日もどこかへ・・・
これからもキャブレターをいじりながら道を切り開いて前へ進むのです!
いぬくま!