試験に合格しただけではなれない、介護支援専門員(ケアマネージャー)。
87時間の講義に加えて、実習を含む実務研修を修了すると、やっと介護支援専門員として登録することができるのです。
兵庫県は1月からはじまり7月まで、半年かけて研修が行われました。
今日はそんな実務研修の最終日。
目次
介護支援専門員(ケアマネ)実務研修 7日目
実務研修の総仕上げとして、サービス担当者会議のロールプレイ。
そして研修の振り返りをすることで、最後を締めくくる内容の一日です。
講義終了後には、介護支援専門員証の交付と、登録後の留意事項についての説明がありました。
アセスメント及び居宅サービス計画等作成の総合演習2
後期6日目に引き続き実務研修の総仕上げ、今日はサービス担当者会議の要点について、それぞれ役職を決めてロールプレイしました。
事例のケースに基づいて、ボクは利用者さんの家族になりきりました。
ケアマネ視線になりがちなサービス計画ですが、本人や家族の立場になると、不安の中でのたくさんの人が集まったり、専門的な情報で理解しにくいところがあると混乱するだろうな、と思いました。
このサービス担当者会議の演習をもって、ケアマネジメント全般の講義は修了です。
研修全体を振り返っての意見交換、講評及びネットワーク作り
15日間の研修を振り返る
ボクが15日間の研修で思ったことは、ケアマネには適性があって向いている人はがっつりはまる職業だと感じました。
特にコミュニケーション能力に関しては、かなりのレベルで必要とされ、利用者や多職種との深い信頼関係が求められます。
この実務研修では、ケアマネジメントの技術以外にも、そういった対人援助の基本であったり倫理などのケアマネとしての在り方などを学習できて、大変勉強になりました。
また、限られた時間での研修だったので、それぞれの分野で学んだ広く浅い知識を、今後は自ら広く深くしていく努力が必要でしょうね。
介護支援専門員として登録される!
実務研修のすべてのカリキュラムを修了し、
令和元年7月22日付で介護支援専門員として登録されました。
本日、100人ぐらい受講されていた中で、今後実際にケアマネとして実務に就く方は数人程度だそうです。
それでも、ほとんどの方ができたての介護支援専門員証を手に会場を後にされました。
しかし、ボクの場合は実務に就く予定が当面ないので、介護支援専門員証の交付は希望しなかったんです。
実務につくとして、5年以内に介護支援専門員証の交付を申請すれば、交付を受けることができますからね。
気をつけたいのは、5年を経過した後に交付を受ける場合は「再研修」を受講する必要があるということです。
「介護支援専門員(ケアマネ)実務研修」まとめ
おこがましいのですが、実務研修をレポートし続けました
当ブログでは、おそらく日本初の介護支援専門員実務研修を毎回しっかりレポートするという、ニッチなニーズのコンテンツを作ってきましたw
研修内容と研修会場の雰囲気、そしてケアマネとは関係のない方も楽しめるように、会場近辺のスポットを紹介するという、総合的なコンテンツとなったと自負しております。
コンテンツが積み重ねられるたびに、意外と?毎日たくさんの方が、ケアマネに関する色んな検索ワードで当ブログに来てくださっています。
中には「ケアマネ やりがい 何」とか、「ケアマネ つらい」とか、「ケアマネ 未来があるのか」等の検索キーワードで訪れる方もいらっしゃいました。
今日で実務研修のレポートは終わりますが、この検索キーワードを参考にして、誰かのニッチな悩みを解消するために、これからもケアマネのコンテンツは作っていこうと思っています。
介護の分野でも鍼灸師・柔道整復師の資格を生かしたい
ボクは鍼灸師・柔道整復師ということで、個人的にはあまり介護業界とは関わりが少ないのですが、
あちこちで乱立する整骨院の現状を踏まえ、我々は今、経営の差別化を求められており、その中でも介護業界にとても注目しています。
高齢者のさまざまなケアと向き合ってきた経験は、我々にしかできないスキルを活かせる絶好のチャンスだと感じています。
今回ケアマネとして登録されたので、今後の業界の動向をとらえ、活用できる機会をうかがっていきたいと思います。
まだまだ影が薄い我々・・・
ケアマネの受験資格のある専門職
残念ながら、今回の実務研修で、看護師や理学療法士などの他の専門職のワードはたくさん出てきましたが、
鍼灸師や柔道整復師というワードは、いっさい出てきませんでした・・・。
まだまだサービス担当者会議等にも、我々が当たり前のように出席する感じにはなれないのかもしれませんが、
せめてテキストに我々の職種の文字が登場できるように、少しずつ働きかけていきたいと思いましたw
いぬくま!