日本人の主食であるお米。
日本の心、伝統を食べるとはお米です。
ありがたいことに、ボクたちはSeikoのご両親のご厚意でおいしいお米を頂いています。
いつもわざわざ精米された白米を頂いているのですが、今回は急遽お米が必要となり玄米で頂きました。
目次
玄米を精米する
ん?玄米?
一般的にスーパーなどでに流通しているお米は、精米された白米ですよね。
もちろん玄米のままでも栄養価がとても高くカラダにとてもいいのですが、精米された白米を毎日食べている人には、クセがあって食べにくいんですよね。
ここはより美味しくいただく為に、精米しておきたいところです。
精米したいところ・・・です?
そういえばボクは精米したことありませんw
なんとなく精米機で精米したらいいのはわかります。
しかし、精米機こそ見たことありますが、日常生活で精米が意識の中にまで入ってきたことは無かったので、どういう仕組みなのか全くわかりません。
そういえば精米機を使用している人自体、見かけたことないような・・・。
最近では、ボクたちが知らないうちにお米の消費量が減っている「若者のお米離れ」というお話も聞いたことがあります。
そんなこのご時世、精米せずに生涯を終えるという人がいてもおかしくありませんよね。
一応、精米機の使用の仕方をざっくりと教えてもらいましたが、うまく精米できるか正直不安しかありませんw
この試練を乗り超えて大きな人間になるんだ、日本人の心であるお米を守るんだという気持ちで、一粒残さず精米にチャレンジしたいと思います。
はじめてのコイン精米機
時刻は22時すぎ。精米するにはあまりにも遅い時間です。
実家から自宅へと戻る田園風景が広がる夜道の途中に、今回のステージが用意されていました。
闇の中に、ポツンと光るコイン精米機。
「ココじゃない」と一度クルマで通り過ぎ、「ヤッパリあそこだ」とUターンして戻ってきました。
クルマを精米機の前に駐車して、営業時間は終わったのではないかと疑心暗鬼のまま精米機の小屋の中へ・・・。
難なく中に入ることに成功しましたがとにかく暗い。狭い。こわい。
この空間にほんのりというか、がっつり穅(ヌカ)の香りが漂い、これが紛れもない精米機ということを思い知らされました。
あ、スイッチがありました。小屋を点灯しクルマへ戻ります・・・とりあえずパシャリ、「クリーン精米屋」さんです。
全貌が明らかとなった精米機。
とりあえず中に台があったので、慣れた感じで玄米の入った米袋を置いてきました。
コイン精米機の使い方
Seikoにここまでの大したことのない経緯をおおげさに報告し、心を落ち着かせ、手には小銭を握りしめ、再び決戦の地へと向かいました。
中は一畳ぐらいのスペースで、巨大な精米機と対峙する空間になっています。
この圧倒的に開口した投入口に玄米をいれるのでしょうか・・・?
それにしてもなかなかの場末感です。精米機自体が昔あったゲームセンターの雰囲気をかもしだしているからかもしれません。
ありがたいことに挑戦者のボクにもわかりやすく、作業順序の説明書きがありました。
あらかじめ聞いていた精米機の手順を、忘れないように何度も頭の中で複唱していましたが、これさえあればもう怖いものなどなにもないはず・・・。
これをチラ見しながら、クルマで待っているSeikoにできるオトコの背中を見せなければなりません。
このかわいらしいお米のキャラクターが描かれたパネルが、メインコンピューターですね。
①→②→③
ではなく
③→①→②
となっているのにかなり平常心を揺さぶられます。
①営業中ランプの確認
ランプが点灯しているのでここはクリア。
②お金を入れ玄米を投入する
握りしめて汗ばんだ100円玉を機械へ投入します。
手がむくみ少し震えているのは緊張のせいからでしょうか。
それとも、5kgの米袋を運んだからでしょうか。
感謝セール実施中だからなのか、5kgですので100円です。思ったより良心的な料金で安心しました。
しばらくすると米袋を置いていた台の奥の扉が、突然開き始めたのです。
驚きました。なかなかのハイテクマシンです。
扉が開き、おそるおそるなかを覗くと「玄米投入口」の文字が・・・
先ほどの投入口ではなく、こちらに玄米をいれるようです。
ここは思い切って玄米を投入しました。
ここではじめて玄米と対面しました。
こんなきつね色だったのですね。
玄米とは、稲穂である籾(もみ)から、もみ殻(がら)を 取り除いたもの。
それは、稲穂の色に近いはずですよね。
③白さのボタン
白さのボタンの事は聞いていませんでしたw
お米の白さ、つまり精米の割合といったところでしょうか?
【上白】か【標準】でいいのかな?しかし(もち)と表示されているのが気がかりです。
白米の味を左右するであろう選択です。
こんな時に勝手に行動してうまくいった試しがありませんw
いったんここを離れクルマで待つSeikoの元に戻り、実家へ緊急連絡してもらい指示を仰ぎました。
そして【7ぶ】というお答えをいただき、ボタンを押しました。
最初は【5ぶ】を押して、途中で【7ぶ】にかえるという上級技もあるそうです。
初めてのステージで、立っているだけで精一杯のボクには、【7ぶ】のボタンを押す余裕しか残されていませんでした。
米袋をセットして精米の開始
ボタンを押すと精米機が動き出して精米を開始しました。
あわてて空になった米袋をセットしますw
ここまでかなり集中していましたが、モタモタと手こずってしまいかなりの時間が経過していたように思います。
ふと誰かが順番を待っているかもしれないと思い、後ろを振り返ると真っ暗闇でしたw
それもそのはず時刻は22時すぎ。誰もいません。
田園風景が広がるこの街に、何かが撹拌されているような音が響き渡ります。
そう、玄米が精米されている・・・。
しばらくすると、玄米の投入口と思っていたところに精米された白米が注ぎ出されはじめました。
「恵みのコメじゃぁ~」ココロの中で叫びました。
みるみるうちに精米された白米が溜まってきました。
精米した白米を米袋へ
この白米の排出もしばらくすると停止し、あっさりと精米が終了しました。
足でペダルを踏むと、米袋に白米が落ちるという仕組みのようです。
そこは自動ではなくて、手動というか足動なんだw
ペダルを優しく踏みしめ、米袋に一粒残さず白米を落として、今回の任務を無事に終了しました。
精米したての白米はほんのりあったかく、精米機との戦いを終えたボクのココロを癒してくれました。
小屋の電気を静かに消して、外に出て大きく深呼吸をし、見上げた台風一過の星空はとても美しかったです。
まとめ
美味しいお米の食べ方は、取れたての新米を精米して食べるのが一番でしょう。
しかし、新米も精米されて時間が経つにしたがって劣化が進み、だんだん美味しくなくなっていきます。
精米された白米はもはや「生鮮食品」と呼んでも過言ではありません。
玄米だと、少しずつ劣化はするものですが1年間保存しても、まだまだおいしく食べることが出来るそうです。
つまり長期保存するのに適しているのですね。
なので、理想はお米はできるだけ玄米の状態で保存しておいて、食べる直前に精米するのがいいのでしょうね。
治療所の近くは住宅地で田園もありませんし、特に米作りをしている様子もなく、その割には精米機が複数個所に設置されているので、いつも不思議に思っていました。
美味しく食べるには玄米で保存して、食べる前に精米する。
ここに精米機の需要があったのだと、初めて知り大変勉強になりました。
次の精米が楽しみです。
いぬくま!