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以前、山岳救助を題材としたマンガ『岳』を読んでいたのですが、最後のエベレスト編を見ずに、数年間読み留まっていました。
ここ最近、再び『岳』を読み始め、エベレスト編を読み終えたボクは、先日ニュースで話題になっていた、エベレストでの写真のヤバさを思い知ることになります。
目次
マンガ『岳』でも起きていたエベレストの渋滞
エベレストの山頂付近で大渋滞
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ネパールの登山家二ルマル・プラジャさんが、インスタグラムに投稿したこの写真。
世界最高峰のエベレスト(標高8848メートル)の山頂付近で、登山者が大渋滞する、というものでした。
パッと見た感じ、晴天の中でタピオカミルク屋さんにみんなで並んでいるみたいで楽しそうですが・・・
ここは「死のゾーン」と言われる超危険エリアなのです。
通称「死のゾーン」
標高8000メートルを超えた地点は「死のゾーン」と呼ばれ空気が極端に薄く、酸素濃度や気圧は地上の3分の1程度。
人体の限界に近く、ほとんどの人は酸素ボンベを使った酸素補給が必要となります。
つまり「死のゾーン」で計画に遅れが出れば、酸素がなくなり命に危険が及ぶのです。
許可証乱発で初心者が殺到?
出典:産経新聞
春の登山シーズンに当たる5月に、エベレストを登頂した人の数は今年、史上最多の885人に上ったそうです。
天候的にも登頂に適した日に登山客が集中するので、大渋滞が発生したわけです。
ちなみに、エベレストを登頂するには、ネパール政府に入山許可証を発給してもらわなければならず、1人当たり1万1000ドル(約120万円)を徴収されます。
これが、貧困国ネパールにとっては貴重な外貨獲得手段で、経験不足の登山客を招き入れている原因にもなっているんですね。
【マンガ『岳』でも起きていたエベレストの渋滞】まとめ
とにかく『岳』のエベレスト編を読むと、エベレストの登頂がどれだけ過酷なものなのか、そして山頂付近の渋滞がどれぐらいヤバイのか、臨場感たっぷりにわかります。
主人公の三歩さんが、「死のゾーン」の極限状態で平常心を失い?無酸素で何度も人命救助にあたる姿が印象的でした。
『岳』は、自然は厳しくて壮絶でも、山にはすばらしい世界があるんだって教えてくれる物語です。
今回のエベレストの大渋滞のニュースを見て、
それでもエベレストのような険しい山に登る人が、なぜこんなに沢山いるんだろうと、考えずにはいられません。
いぬくま!