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ヒーテックの電源が入らない!
かつてのボクは「バイク乗りたるものは冬の寒さに耐えて乗ってこそ本物だ」と信じていました。
歳を重ねるにつれて、年々寒さが骨身にしみるようになり、それと同時に普及しだした電熱ウェアの噂・・・。
たまたまバイクショップで試着する機会があり、一瞬にして魂を売った伝説の電熱ウェアが「ヒーテック」でした。
ジャケットはもちろん、グローブやパンツ、つま先を温めるソックスや気軽に着れるモバイルバッテリー式のベストなんてものもあります。
そんなヒーテックの弱点が、断線なんです。
断線すると当然ながらヒーテックの電源が入らなくなり、とんでもないことになりますw
今回は、そんなヒーテックの断線を自分で修理する方法について紹介していきます。
ヒーテックグローブの電源が入らない!
10月から電熱ジャケットのほうはフル活用しているのですが、11月になり電熱グローブもついに使用するときがきました。
しかし、左手のグローブの電源が一切入らないのです。
思い起こせば春先に左手の電熱グローブの電源が突然切れる、ということを繰り返していたことを思い出しました。
春先だったこともあり、電熱グローブを使わなくなったのでそのまま放置して忘れていたのです。
どの部分が断線したのか?
電熱ジャケットには、腹部からバイク本体と接続する配線と、電熱グローブと接続する袖口からの配線があります。
電熱ジャケット自体は発熱に問題はないので、左手の袖口の配線と左グローブ側の配線のどこかで断線が疑われます。
どこまで電流がきているのか検電テスターで調べたいところですが、そんなものありません。
とりあえず左グローブを右手の袖口の配線に接続したところ、左グローブの電源が入ったので、グローブ側の配線には問題なさそうです。
となると、電熱ジャケットの袖口の断線が濃厚に。
実はだいたいの見当はついていて、電熱ジャケットの袖口の配線の一部があきらかにフニャフニャになっている部分があるのです。
ここです。
DCプラグの付け根は使用中によく曲がる部分で、角度によっては一瞬電源が入ることもあるので、おそらく金属疲労で中の配線が切れてしまっているのでしょう。
ヒーテックを販売するリベルタに聞いてみた
4年前にインナージャケットを購入して電熱デビューを果たしたのですが、初代は1年目でやっぱり断線しましたw
その時は保証期間中だったので、無償で新品と交換してもらえたのですが、あれから2シーズン。
1年間の保証期間は過ぎてしまっているのですが、ワンチャンに賭けて販売元のリベルタに問い合わせてみると、やはり有償交換になるとのことでした。
ヒーテック故障の修理は新品交換
ヒーテックの故障は、修理や補修といった対応はしてくれないみたいです。
保証期間中であれば、最新モデルの新品と交換で、保証期間を過ぎていると定価の50%OFFの料金での交換となるそうです。
保証期間の1年を過ぎると定価の50%OFFで交換
電熱ジャケット「ヒートインナージャケット」の場合は16,000円。
最新モデルが50%OFFの半額で手に入るなら・・・とは思ったのですが、断線の修理なら160円以内で出来そうですw
自分で修理してみて無理なら交換してもらおう、という結論に至りました。
ヒーテックの断線の修理方法
ヒーテックのプラグは特殊だった
断線しているのがプラグの根元あたりだとすると、プラグごと交換する必要があります。
だだこのプラグ、一般的なサイズではなくて【5.5/2.5φ】という少々特殊なプラグなんですよね。
電気街やネットで探したら見つかるのでしょうが、家の中のどこかに利用できるものがないか探してみました。
ありましたw
これは、電熱グローブに付属しているバイク本体と直接接続するためのケーブルなんですが、ボクはジャケットを介して接続するので使用していなかった物になります。
断線部分をカットする
まずは問題のある、電熱ジャケットの袖口の配線をカットします。
袖口から出ている配線はある程度残しておいたほうが無難でしょう。
交換するプラグの方も、思い切ってカットします。
これなら修理後の配線の長さも問題ないですね。
圧着接続導子をセットする
切った配線は、圧着接続端子を使用して接続します。
ちょうど家にあった端子を利用するのですが、ちょっとコードサイズが小さい感じですがなんとかなるでしょう。
配線の被覆を電工ペンチでむきます。
続いて熱収縮チューブを接続する前に挿入します。
配線を接続して圧着する
あとは配線を電工ペンチでガッチリと圧着させて接続します。
このとき、プラスとマイナスを間違えないように接続しなければなりません。
出来ました。
接続部分を被覆する
端子に熱収縮チューブを被せて、ドライヤーで熱を入れます。
我ながら完璧な仕上がりにうっとりしてしまいましたw
仕上げに絶縁テープでクルッと巻いておくと見栄えもいいでしょう。
電源が入るか確認する
修理した電熱ジャケットと電熱グローブを接続してみました。
ピカーン!!
電源、はいりました!
修理した部分も気にならず、またガンガン使えそうです。
「ヒーテック断線修理」まとめ
冬にヒーテックは無くてはならない存在ですが、断線という落とし穴が潜んでいます。
電熱ジャケットを仕込んでおくと、冬でも薄着でツーリングを楽しむことができるようになったのですが、ツーリング先で断線したりでもしたら恐ろしいですよね。
単なる断線なら、今回紹介したような感じで断線部分を探し出せれば自分でも修理可能ですが、原因が断線ではない電源が入らない症状はお手上げです。
商品レビューを見ていると、そんなトラブルも頻出するのがヒーテック。
保証期間中にトラブルが出て、毎年無償で新品に交換しながら使っている人もいるみたいですねw
いぬくま!