ロストバケーション・・・
今回紹介するサメ映画は、たしかに凶暴なサメに襲われるいつものサメ映画なんですが、どうも様子がおかしいのです・・・。
いつものように空から降ってきたり、恐竜になったり、地上から襲ってきたり・・・今度はどんな設定で笑わせてくれるの?
と期待しながら観はじめたのですが、このサメ映画・・・
まともな映画ですw
今回は「ロストバケーション」がサメ映画なのに、サメ映画らしくない理由についてまとめてみました。
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目次
ロスト・バケーション
2016 アメリカ
監督 ジャウマ・コレット=セラ
主演 ブレイク・ライブリー
あらすじ
脚を負傷し、大量に出血しながらも、無我夢中で近くの岩場に泳ぎ着いたナンシーは、自分が絶望的状況に追い込まれたことを知る。極限の恐怖にさらされながらも、ナンシーは冷静に生き残るためのプランを練り始める。医学の知識を活かし着用していたラッシュガードを使い止血。満潮までの時間を計算。サメの動きのパターンを解読…生存へのリミットが刻一刻と迫る中、彼女が選んだ究極の決断とは―。
サメ映画なのにサメ映画らしくない理由
ブレイク・ライブリーがいい!
主人公ナンシーを演じるのはドラマ「ゴシップガール」(07~12)でセリーナ役を演じ、世界中の女性のファッションアイコンとなったブレイク・ライブリー。
全編にわたって彼女をあらゆるアングルからとらえ、その美貌を余すことなく撮影することに成功していますw
彼女がどうやって過酷な状況を乗り切っていくのかを、観客は自然と応援し、見落とすまいと一緒に体験します。気がつけばどんどん惹きこまれていくのです。
美しいは正義です。
もう、サメはどうでもいいんですw
配給会社がまとも
配給会社はSONYピクチャーズエンタテイメント。
コロンビア映画・・・サメ映画は大抵マイナーな配給会社なんですが、これは期待度が高まってしまいますw
すばらしい自然の映像美
主人公ナンシーの美貌はさておいて、舞台となる楽園のような秘密のビーチや、大自然の海原や海中で繰り広げられるシーンも、ドキュメンタリー映像を見ているかのような美しさです。
シロナガスクジラの死骸からはじまり、イルカの群れ、幻想的な光を放つクラゲの群生、さまざまな海を象徴とする自然の生物たちに囲まれ、その中でサメの凶暴性が際立ちます。
傷ついたカモメの名演技
岩礁には、傷ついて飛べないカモメも一緒に取り残されてしまいます。
この子が過酷なサバイバルで、孤独なナンシーを支えるマスコット的存在なんですよね。
実はこのカモメ、CGではないんです!
いつものサメ映画なら雑なCGで片づけられるところを、どこで見つけてきたんでしょうね?
見ごたえのあるサバイバル映画
サーフィン中にサメに襲われて、干潟の時だけ現れる岩礁に取り残されてしまいます。
ちなみに、原題の「The Shallows」は「浅瀬」という意味の英語。
割とビーチまでは近いのですが、海にはストーカー気質なサメがいるので簡単にはいきません。
しかも岩礁は満潮になると海に沈んでしまいます・・・。
この映画は、そこからいかに脱出するかというサバイバル映画なんですね。
サメは一匹だけどしっかり主張
サーフィン中に突然襲ってくるサメ。
ここはサメ映画あるあるですね。
サメ映画最大の見どころのサメですが、割と普通のホオジロザメ一匹なんですよね。
まぁ、大きいですかね?
変身するわけでもなく、特殊な能力を持たされているわけでもなく、数々のB級サメ映画をみてきた人からすると物足りないかもしれません。
ただ、かなりしつこくて粘着気質。
自己主張も強く、人間社会ならハラスメント案件で問題にされるのは間違いありません。
こいつ(ストーカー)とナンシーがタイマンでガチンコします。
ナンシーはクジラエキス?脂?を使って燃やしてみたり・・・
サメも一応、こんなおっそろしい顔をして「らしさ」を出してみたりはします。
「ロスト・バケーション」まとめ
この映画のシンボル的存在の沖に見える島。
ちなみにナンシーには島が「妊婦」に見えるそうですが、ボクには「阿蘇の涅槃像」にしか見えませんでしたw
前半は爽やかなサーフィン映画、後半は過酷なサバイバル映画といった感じの構成で、86分の上映時間はスピード感があってなかなか後味のいい作品だったと思います。
コテコテのB級サメ映画とは、一線を画す映画です。
いわゆる下品さが一切なくてとにかく爽やか。炭酸水みたいです。
いつものボクなら、一気にネタバレまでいくのですが、あまりツッコミどころもなかったので今回はやめましたw
いぬくま!