赤穂で謎のカニおじさんと出会う


梅雨ですね。

雨がしとしと降るのですが休みの日はどこかへ行きたい性分なので、とりあえず家を出るかということになりました。

目的地も決まらずに高速に乗ろうとする道中で、なんとなく赤穂へ行こうと決めました。

で、赤穂に着いたはいいのですが、ただドライブの目的地が赤穂であって観光等の何かをするわけでもありません。

雨ですし。

しかしせっかく海の近くなので浜辺には行っておきたいところです。

地図を見ながら海浜公園に車を停め、歩いて浜辺を探しました。

海に近くなると、小道に小さなカニがたくさんいたんですよね。

Tenは初めてのカニに興奮して、あっちこっち追いかけていました。

道路にいた無数のカニたちが、サササーっと次々に落ち葉に身を隠していきます。

ハサミが赤いので、アカテガニのようですね。

そんなこんなで唐船海岸というビーチを発見しました。

晴れた日は潮干狩りや海水浴が楽しめる海岸みたいです。

天気が良ければ最高だったと思いますが、あいにくの小雨。

全く人影もなく、すこし気味悪い感じもします。

それでもTenはとてもうれしかったみたいで猛ダッシュ。

打ち上げられた海藻やクラゲみたいな溜りに、強い磯の香を感じたのかスリスリ。

まじでやめて~と叫びながら追いかけっこ。

と、まぁそれなりに遊んで寿司でも食べて帰りますかというところで、さきほどのカニの小道で謎のおじさんと出会ったのです。

おじさんは右手にトング、左手にチューハイのストロング缶とビニール袋。

トングをカチカチ鳴らしながらこちらに近づいてきます。

ビニール袋の中をよく見ると、カニが数匹入っているではないですか。

おじさんと目を合わさないようにすれ違い、そのまま車へ。

帰りの車中では、おじさんがあのカニをどうするのか熱い議論が交わされました。

  1. おじさんは生物学者でカニの研究をしている
  2. ボランティアで外来種のカニを駆除している
  3. 孫にプレゼントする
  4. 食べる

そもそもおじさんはチューハイ飲みながらカニを捕獲していたので、1と2は考えにくく、孫はプレゼントされても困るだろうということで、

やっぱり食べるという結論に至りました。

調べてみると基本的には食用ではない種類のカニのようですが、中国では食べられているみたいで、食べれるのは確か。

赤穂のアカテガニ、と聞けば素揚げにでもしてバリバリ食べたら香ばしくて美味しそうな気もしますが、あまり気持ちのいいものではありませんね。

それにしてもトングを鳴らしながらチューハイ片手にカニを探していたおじさん、とってもサイコで恐ろしくなってきました・・・。

 

いぬくま!