Qooと山に登るのが楽しくて最近よく行っているのですが、世界にはとんでもないワンちゃんが存在してましたw
ヒマラヤ登山隊について来た野良犬、そのまま登頂に成功してしまう https://t.co/sSphPYdH1y
— ヤマのコト (@yamanokoto) 2019年3月8日
ネパールの地元の野良犬が、ヒマラヤをチャレンジ中の登山隊と仲良くなって、そのまま23,000フィート(7129メートル)の山頂を制覇してしまったそうですw
入山を規制されているのではないか、岩場は大丈夫だろうか、熱中症になってしまったら・・・とか考えているボクとは、全く次元の違うスケールのお話でした。
目次
ヒマラヤ登山隊と野良犬の出会い
シアトル在住のDon Wargowskyさんは、ネパールの首都カトマンズに本拠を置く登山ツアーの会社を運営しています。
国際的なクライマーを遠征するWargowskyさん率いる登山隊が、エベレストの南側に位置するメラピーク(6476メートル)から戻ってくる途中で、一匹の野良犬と出会いました。
出典:アルバム「Baru – SummitClimb expedition Nepal 2018」
チベタン・マスティフとヒマラヤン・シープドッグの混血らしいメスの雑種犬です。
メラと名づけられたネパールの野良犬
彼らが「メラ」と名付けた20kgほどの勇敢なワンちゃんは、その後3週間にわたってWargowskyさんと彼のチームを追いました。
ヒマラヤ登山隊についていってそのまま登頂に成功
巨大なダウンスーツ、アイゼン、そして斧を使って自分自身を支えているクライマーに囲まれて、メラは驚くほど場違いに見えたそうです。
出典:アルバム「Baru – SummitClimb expedition Nepal 2018」
そして2018年11月9日、とうとう彼らと一緒にバルンツェ(7129メートル)の頂上に達しました。
人間でも命の危険を伴うヒマラヤ登山
出典:アルバム「Baru – SummitClimb expedition Nepal 2018」
Qooと登山しててはっきりわかることは、ワンちゃんのほうが人間よりもはるかに身体能力が高いということ。
ボクが息切れしながら登る岩場なんかも、全く息も乱さずに四つ足でスイスイ登っていきますw
しかし、ヒマラヤ登山ともなると話が変わってきます。
なんの装備もないワンちゃんにとって、超過酷な登山だったと想像できます。
出典:アルバム「Baru – SummitClimb expedition Nepal 2018」
ナイフエッジの尾根に沿って歩くメラ。
ここを滑り落ちると何千フィートも滑落してしまうそうです。
他にも高所による低酸素や低温、変わりゆく山の表情。
Wargowskyさんのブログによると、実際にメラは軽く足を切ってしまったり、少しだけ動揺して不安がった場面もあったそうです。
出典:アルバム「Baru – SummitClimb expedition Nepal 2018」
しかしWargowskyさんはそれらの危険を承知したうえで、メラの登山をサポートしました。
メラの存在が彼らのチャレンジを支えてくれたそうです。
ヒマラヤ登山した最初の犬?
出典:https://www.outsideonline.com
メラのヒマラヤ登山の偉業は各所でニュースとなり、
「ネパールの山頂に犬が達したのは初めてだと考えられている」とOutside magazineは報じています。
ヒマラヤ登山隊と別れた登山犬のその後・・・
出典:アルバム「Baru – SummitClimb expedition Nepal 2018」
登山隊は登頂後、ベースキャンプを離れなければなりません。
また野良犬として放すことはできない・・・
ベースキャンプはメラにとって最も安全な場所だと考えたWargowskyさんは、ベースキャンプの責任者のカジさんにメラの事をお願いしたそうです。
カジさんは快く引き受けてくれて、家族として受け入れることを約束してくれました。
メラは現在、しあわせにリラックスした日々を過ごしているそうですよ。
まとめ
出典:アルバム「Baru – SummitClimb expedition Nepal 2018」
ヒマラヤ登頂はワンちゃんにとって大したことがないのか、
それともメラが特別なワンちゃんだったのか・・・
出典:アルバム「Baru – SummitClimb expedition Nepal 2018」
太古から人間と犬はお互いにパートナーです。
山奥でさみしい思いをしていた?メラが、登山隊と仲良くなって極限状態の山頂までついて行ってしまう話に、人間と犬の絆の深さを感じました。
メラとのヒマラヤ登頂は、登山史に残る偉業かもしれませんが、
危険な目にあわせてまで連れていくべきではないとは思うので、ワンちゃんとチャレンジするのは今回だけにしてほしいものですね。
詳しくは、Wargowskyさんのブログ(英語)を読んでみてください。
いぬくま!