梅雨の季節になりましたね。
雨が多く、じめじめして過ごしにくい時期ですが、紫陽花(アジサイ)はきれいに咲いています。雨の季節の風物詩ですよね。
今年も我が家の庭に、その紫陽花が立派に花を咲かせました。
ウチのは濃い紫色です。
日本には青系の紫陽花が多いように感じますが、赤系や白い紫陽花もみられます。
ところで、なぜ色が違って咲いているか知っていますか?
その答えは「土」にあります。
花の色のベースになるのは「アントシアニン」という色素。
この「アントシアニン」は「アルミニウムイオン」と結合することによって色が決まるそうです。
一般に土壌が「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われています。
これは、アルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかに、「土壌のpH」が影響しているためです。
土壌が酸性だとアルミニウムがイオンとなって土中に溶け出し、アジサイに吸収されて花の「アントシアニン」と結合し青色を呈します。
逆に土壌が中性やアルカリ性であればアルミニウムは溶け出さずアジサイに吸収されないため、花は赤色となるのですね。
ちなみに白い紫陽花は「アントシアニン」をもっていません。
なので土壌に関係なく白くなるそうですよ。
へぇ~
さて、また我が家の紫陽花をのぞいてみましょう・・・。
おや??
んんん?
何か、かわいい子たちがいますねw
うしろからこっそりと近づいてみましょう。
からふるなカサ。紫陽花に擬態しているようで逆に目立っています。
キノコっぽいですがどうなんでしょうね?正面にまわってみます。
やった~!!見つけました!
かわいい二人組、おぼうしキノコ。
『ももべに』
ピンクの大きなお帽子にやまぶき色のお顔がとてもチャーミング。
白いお花をみつけて近づいてみたようです。
こちらでは、これから花を咲かせる紫陽花に、何やらおまじないをしているみたいです。
『こんぺき』
黄緑の大きな傘に青いお顔、こちらは大好きな紫陽花を見つけてご満悦です。
紫陽花にあらわれるキノコの妖精『ももべに』と『こんぺき』は仲良しの二人組。
二人は造形作家Seikoがうみだしたキノコ型のキャラクターです。6cm×4cmの立体作品。大きなカサは晴れの日はお帽子に、雨の日は傘になるのです。
お互い好きな色の紫陽花があるのかな?
じ~っと見つめていると、まるで絵本やおとぎ話に入り込んでしまったような感覚になりますね。
いろんな色の紫陽花に、いそがしそうに乗り移りしながら、やっぱり二人は一緒がいいみたいですw
そろそろお帰りの時間のようです。
ここにあるどれかの紫陽花の中に、きのこの世界への入り口があるようですよ。
幸せそうに包まれてくるまった二人。
この紫陽花の絨毯が入り口だったようです。しばらくすると消えてしまいました・・・。
紫陽花は土壌の性質や、咲いてから散るまでの間に花の色を変えることから「七変化」「八仙花」などの別名もあります。
そんな紫陽花の代表的な花言葉は、花の色の変わりようから「移り気」や「浮気」などのマイナスな解釈が多いのですが、日本では「仲良し」や「友達」などのポジティブなイメージになっていることが多いようですね。
仲良しな友達『ももべに』と『こんぺき』。
雨上がりの紫陽花を見る時は、思い出してみてください。
紫陽花の色に負けないカラフルな二人を見つけることができるかもしれません。
もし『ももべに』と『こんぺき』を見つけても、二人の姿を追いかけるときにはご注意を。
一緒に「あちら側」へ行ってしまうかもしれませんよw
いぬくま!!