いぬくま美術館で追い続けたツバメのヒナのオザピヨですが、先日無事に巣立っていきました。
今回はそんなツバメの巣作りから巣立ちまでをダイジェストでお届けしますw
4月の終わりに親鳥が、治療所の軒先に数年前からあるツバメの巣にワラを敷き始めました。
びゅんっっ!!
ヒナの誕生を期待し、親鳥に警戒されながらの観察がはじまりましたw
しかし、3週間ぐらいヒナの顔をなかなか見ることができなかったので、ただの親鳥の寝床だったのか、とあきらめていたのです。
ついにツバメのヒナがかえったようです!まだヒナの姿は確認できません。#ツバメ#雛 pic.twitter.com/kR8Xpr9yR9
— ゲンキ★いぬくま美術館 (@inukumamuseum) May 21, 2018
ところが突然、たまごからヒナがかえりました。
ちゃんと産卵して、ずっとたまごを温めていたのですね。
たまごの殻はつかもうとするとその風圧飛んでいき、つかむとすぐに割れるぐらいもろかったです。
そんなたまごから、親に守られて産まれてきた小さな命に感動しました。
22日の朝にたまごの殻をみつけてから、なかなかヒナの姿を見せないので心配していたけど🐣今朝やっと確認できた😭#ツバメ#雛 pic.twitter.com/QCzuALuX4K
— ゲンキ★いぬくま美術館 (@inukumamuseum) 2018年5月28日
その後の数日間は、たまごの殻が落ちていたので孵化したことはわかっていたのですが、ヒナが顔を出さないので悶々としていました。
すると、一匹また一匹と姿をあらわし、顔を構成するパーツのほとんどがクチバシではないのかと思うほど元気なヒナが、次々と顔を見せてくれました。
親鳥がエサを与えにくると、大きな口を開けて一斉にシャーシャー鳴いていたので、治療所がとてもにぎやかになりましたw
身体が大きくなり、巣からはみだして落ちてしまったオザピヨ。
ボクの手でそっと巣に戻しました。
孵化したヒナは、巣の中で約20~24日の間、親に育てられるそうです。
そして、巣立ちの日が近くなると空を飛ぶために必要な羽ばたきの練習を繰り返すようになります。
羽を広げようとするとまた落ちそうになっていたのでヒヤヒヤしました。
親鳥の懸命な世話ですくすくと育ち、気が付けば一匹づつ巣立っていき、とうとう最後の一匹になっていました。
ついにツバメのヒナが巣立ちました!!
一匹をのぞいて・・・wあと少しだガンバレ🐤😂#ツバメ#雛#巣立ち pic.twitter.com/bGcKHe8iDu— ゲンキ★いぬくま美術館 (@inukumamuseum) 2018年6月12日
オザピヨかな?
巣の周りを掃除していたら、飛び立つ瞬間に立ち会えました。
最後の一匹も巣立っていきました😂
空っぽになった巣を見ると嬉しいようなさみしいような・・・空を見上げると気持ちよさそうに飛ぶ練習をしていました🐤🐤🐤ガンバレ🤣#ツバメ#雛#巣立ち pic.twitter.com/XeQVLhmxP2— ゲンキ★いぬくま美術館 (@inukumamuseum) 2018年6月12日
ついに空っぽになっちゃった・・・。
空に目を向けると、元気よく羽ばたく小鳥、近くの電線に仲良く羽を休める小鳥たちが見えました。
オザピヨ大丈夫かなぁ・・・?
このあとのオザピヨたちが、これからどのように生活していくのか気になって調べてみました。
巣立った後は、もう小鳥が巣に戻ることはなくなり、電線などに止まりながら生活するようになるそうです。
しかし、巣立ったばかりの小鳥はまだ自分でエサを捕ることができず、しばらくの間は親鳥にエサをもらいながら「エサの捕り方」「飛びかた」など生きていくのに必要な知恵を学んでいきます。
2週間ほどすると自分でエサを捕れるようになるみたいですね。
ようやくエサを自分で捕れるようになると、「渡り」の時期までは同じ時期に巣立った仲間たちと街中で生活していきます。
ツバメは渡り鳥で、日本が寒くなる毎年9月中旬から10月下旬に、南の暖かい地方へ旅立ちます。
「渡り」は、近いところでは台湾、そこから南に向かってオーストラリア北部、南西に向かってマレー半島まで!達することもあるそうです。
年間を通してみると、非常に広い行動範囲を持っているのですね。
ツバメの一生は旅を続ける鳥だと言えます。
ツバメの平均寿命は1年半。その一生の間に「渡り」ができるのは2~3回。
巣立った巣に、また戻ってくることも多いそうですよ。
今年はそんなツバメの、南の国から日本に渡来、巣作り、産卵、子育て、巣立ちを目の当たりにできて幸運でした。
来年、またオザピヨが治療所まで会いにきてくれたらうれしいですねw
いぬくま!