2019年7月に発症した味覚障害。
8月より総合病院の耳鼻咽喉科にある味覚外来を、定期的に受診して投薬治療を続けてきました。
より専門的な治療をうけるために、味覚外来のある大学病院を紹介してもらったのですが、
味覚外来を受診する患者さんは増加傾向にあり、大学病院で診察をうけるには予約待ちで数カ月かかってしまうのですよね。
そんなボクにもやっと順番がまわってきて、無事に受診することができました。
担当してくれた医師は、病気のことをネットで検索した時にもよくお名前が出てくる先生で、治療に期待大です。
今回は大学病院の味覚外来での、検査や治療について書いていきます。
目次
大学病院の味覚外来へ行ってきた
兵庫医科大学の耳鼻咽喉科を受診
兵庫県西宮市にある、兵庫医科大学の大学病院へ来ました。
患者として大学病院を受診するのは初めてなのですが、兵庫医科大学は学生時代に何度か実習にきたことがあるところなので、なんとなく安心です。
こちらの耳鼻咽喉科・頭頚部外科教室に味覚外来が設けられているのです。
大学病院での検査
ボクの味覚障害は原因がよくわからない突発性のものですが、先生の診察を受ける前に、とりあえず味覚障害に関する検査を受けました。
味覚検査
問診票に記入
味覚に関する2枚の問診票と、「SDS」という20の質問に答える心理テストを記入しました。
メンタルが密接に関係する病気なので、ストレスの具合やうつの程度を客観的に調べる感じでしょうね。
電気味覚検査
針金のような端子を直接舌にあてて、微弱な電流を流して味の変化を観察する検査です。
電流の強さを強くすると金属の味を感じるはずなのですが、なんだかよくわかりませんでした。
ろ紙ディスク法
ろ紙に「甘味」「塩味」「酸味「苦味」をしみ込ませて舌の上にのせ、どの濃さでわかるかをみます。
総合病院を最初に受診したときに同じ検査をしたのですが、その時よりかは改善している感じがしました。
唾液検査
唾液の量を検査するのですが、その検査方法がなかなかのもの。
紙コップに10分間唾液を出し続けるというもので、生まれてこのかたこれほどまでに唾液を産出しようと集中したことがありませんw
採取した唾液の量とphを測定したのですが、これに関しては問題はなさそうでした。
血液検査
血液を採取して、欠乏すると味覚障害をおこすといわれている亜鉛や鉄の測定、また他疾患がないかを調べます。
何か不具合が発見されるのは嫌なのですが、それが原因につながるものであれば見つかって欲しいものです。
嗅覚検査
嗅覚に関しては自覚するような症状は無いのですが、嗅覚の異常は味覚に関係するところなのでこちらも詳しく検査されました。
オルファクトメーター
味覚検査と同様に、ろ紙に香りをしみ込ませたものを嗅いでどんな匂いなのかを調べる検査なのですが、とても嫌な臭いをかがされますw
それだけ嗅覚は保たれているということなのでしょうが、獣のような臭いや調子悪い時の口臭のような香りをダイレクトに感じました。
アリナミンテスト
「注射をしたらニンニクのような香りがしてくるから、感じたら教えて」と看護師さんに言われて、最初は全く意味が分からなかったテストです。
意味が分からないままに注射されると、確かにニンニクの香りが身体の中からしてくるという不思議な体験をしましたw
これはニンニク臭のあるビタミンB1を腕に注射すると、血流にのってビタミンB1の臭素が肺に行き、肺胞で拡散されて呼気からニンニク臭を感じるというもの。
ニンニク臭を感じ始めてから消えるまでの時間を測定し、その状態によって嗅覚の異常がわかるですが、正常値でした。
大学病院での診察と治療
一通りの検査が終わり、いよいよ診察です。
先ほど診察に先立って、ろ紙に味をしみ込ませた味覚検査をしたのですが、先生からは直接原液みたいなものを舌にたらして味を判別する検査などをうけました。
舌の細胞に炎症があるとか器質的な問題があるわけでなく、味が理解できていない状態のようです。
そして、ボクの味覚に関しての先生の総合的な見解は・・・
「脳が疲れている」
ということでした。
結局、原因不明ってところでしょうね。
治療は引き続き投薬治療となるのですが、
脳が疲れたアナタには漢方を取り入れた治療がおススメということで、新しく漢方薬を服用することになりました。
また、亜鉛製剤はジェネリックを服用していたのですが、今回から先発品のプロマックを服用することにしました。
「大学病院の味覚外来」まとめ
今後の治療は、大学病院でサポートしていただくことになりました。
今回の受診で一番衝撃だったのは、アリナミンテストでしたね。
注射したら身体の中からニンニク臭がするという不思議体験・・・。
それはさておき、大学病院ではより高度な治療に期待したいと思います。
結局、ボクの味覚障害の原因は「脳が疲れている」ということですが、やっぱりメンタル的なことなんでしょうね。
味覚がおかしくなるほどの大きなストレスは感じていないのですが、自覚していないほうが深刻だったりする場合もあるので、
カウンセリング的な治療も視野に入れておいたほうがいいのかもしれません。
いぬくま!