宝塚市の市街地に、3月17日にクマらしき動物の目撃情報がありました。
去年も何度か目撃されたクマの目撃情報ですが、特にこの時期のツキノワグマは、冬眠明けで食べ物を求めて活発に行動するので注意が必要です。
それにしても、人間の住む住宅地に、なぜ何度もあらわれるのでしょうか?
目次
クマの目撃情報
宝塚市「安心メール」で注意喚起
昨日(3月17日)午前11時頃、宝塚市山手台東1丁目付近においてクマらしき動物の目撃情報がありました。
ツキノワグマは春に冬眠から目覚め、山菜等の食べ物を求めて行動するため、遭遇する危険性のある時期となります。そのため、山等に立ち入る場合は、クマ鈴やラジオ等、音の出るものを身につける等の対策をしていただきますようお願い致します。
また、動物の食料となるようなゴミを屋外に放置しないようご協力をお願い致します。
クマと思われる動物を目撃した場合は決して近づかず、安全な場所に移動し、宝塚市役所農政課(0797-77-2036)までご連絡いただきますようお願い致します。
また「安心メール」でなかなかインパクトの強い情報が発信されました。
冬眠明けのツキノワグマ?
ツキノワグマは、12月から4月頃まで、樹洞や岩穴、木の根本の穴などで冬眠をします。
今年は暖冬だったので、早めの冬眠明けだったのかもしれませんね。
クマは冬眠中の体温の下がり具合が少ないので、外からの刺激で簡単に起き出すこともあるそうですが、なんと・・・
冬眠中に赤ちゃんを出産・授乳をするそうですw
なので出産直後のクマは、赤ちゃんを守るために非常に気がたっているので注意が必要です。
なぜ住宅地でクマが目撃されたのか?
山の中の住宅地
衛星写真でみてみるとよくわかるのですが、クマらしき目撃情報があった住宅地は、山との境界付近なんですよね。
宝塚市の北部は美しい里山が広がっているので、ツキノワグマが生息していてもおかしくありません。
おそらく山の中で食料となるものが見つからなくて、住宅地までやってきてしまったのでしょう。
クマの広い行動範囲
ツキノワグマの行動範囲は意外と広く、オスで100㎢以上、メスでも50㎢ほどになります。
目撃情報があった地点から、100㎢をマークしてみるとかなりの行動範囲になることがわかります。
ツキノワグマには縄張りのような排他的なものはなく、個体同士の行動圏には重なりが見られます。
このために餌の多い地域にはたくさんのクマが出没するそうです。
何頭かで三田市・篠山市・川西市・猪名川町・箕面市の山間部をあちこち移動しているのかもしれませんね。
そこに食べ物があるから
去年目撃されたのも宝塚市の山手台でした。
ツキノワクマは独占欲や執着心が強く、食料を認識した場所には、何度も出没する習性があるそうです。
まとめ
またもや宝塚市の住宅地でクマの目撃情報です。
衛星写真を見てもわかるように、宝塚市の住宅地から北部はず~っと山が広がっています。
山はツキノワグマの生息地、間違って住宅地にやってきたとしても、決しておかしいということはありません。
また、クマも冬眠明けということで、食糧不足や出産で気が立っている可能性が非常に高いので注意が必要ということがわかりました。
一応、クマと出会ってしまった場合の対処法についても確認しておいたほうが無難かもしれません。
いぬくま!